●デジタル転職、アナログ転職
インターネットが世の中に普及して既に10年が経過しました。
80年代は考え及ばなかったほど、私たちの生活は大きく様変りをしました。
インターネットであれば即座にいろいろな情報検索ができ、その場に出向かなくても、異なるものを比較検討ができ、予約や購買が出来るのです。
ご他聞に漏れず、私たちの人材業界もインターネットを利用した求人情報の収集や申し込みも一般的な話であります。
当社もその業界の流れに乗り遅れまいと、
自社独自のホームページやエンジャパンや人材バンクネット等の人材バンク集合サイトとも契約させていただいております。
また社内の情報ネットワークシステムも相当のコストをかけて構築しており、IT(インフォメーション・テクノロジー)
無くして現状の業務は廻りません。
しかし、一方ではITに対する疑念も時間を追う毎に積もっているのです。
就職(転職)というのは、人生の大半の時間を費やし、単に生活のためだけではなく、生きがいをもそこに見出そうとすることになります。
当然インターネットが無ければ出会うことの無かった、企業や情報を見つけることができるようになったことは肯定的に思うわけでありますが。
基本的に人と人の関係はアナログ的だと思います。
培ったキャリアの結果ではなく、そのプロセスに本当の価値があり、そのことに共鳴してもらうことに本当の喜びがあるはずです。
モノを売り買いするのと同じようにいかないのです。
デジタル転職一辺倒になってしまえば、「職に就く」というものが無機質なものになり、
気に入らなければリセットボタンを押せばいいと言うような無責任な世界が横行してしまいます。
「ワーキングパーソン調査2000(リクルート社)」によると、首都圏においてインターネットを利用して転職をした人は全体の1%、
人材紹介会社を利用して転職をした人も同じく1%とのことです。
思った程インターネット経由の転職は実を結んでいないのです。
因みに一番多いのは、家族・知人の29.7%です。
我々人材会社は企業と求職者の間を取り持つプロとしての役割を再度考え直す必要にあります。
デジタルを活用しながらも、アナログ的な判断を最重要視するということです。
~人材紹介コンサルタント 中野康孝~



