●人間成長ためのストレス
元来ストレスは、物理学で使われていた言葉で、外部からの力に対して物体内に生じる「ひずみ」のことを表します。
ストレス学説を唱えた生理学者のハンス・セリエはこの物理学用語を生理学に応用し、外部からの刺激を「ストレッサー」、それによって起こる体や心の反応のことを「ストレス反応」と定義しました。一般的に、私たちはこの「ストレッサー」のことを「ストレス」と呼んでいます。
ストレスの原因としては、気温の変化や騒音などの『物理的』なもの、食品添加物といった『化学的』なもの、細菌やウィルスなどの『生物的』なもの、そして人間関係をはじめとした『心理社会的』なものに分類されます。
こうした中、私たち働く者にとっては「職場の人間関係」や「仕事の忙しさ」「責任の重さ」など、特に『心理社会的』なものが大きなストレス要因となっています。
<主なストレスの原因>
・物理的ストレッサー :温度による刺激、騒音などによる刺激など
・化学的ストレッサー :酸素の欠乏・過多、薬害、栄養の不足な
・生物学的ストレッサー :細菌、ウィルス、寄生虫など
・心理社会的ストレッサー:対人関係、仕事、怒り、不安、恐怖など
一般的にストレスとは「悪いもの、イヤなもの」だと考えられ、「できるだけストレスは少ないほうがよい」と思う人が多いようです。しかし、生きている限り私たちはストレスをゼロにすることはできません。
ストレスがないということは何の刺激もないということであり、そこには生きがいも遣り甲斐も生まれません。目標や課題があるからこそ、生きていく楽しさも生まれます。こうした「良いストレス」「適度なストレス」があることで、私たちは人生を有意義に過ごすことができるのです。
昔はストレスに感じたことが、今では何とも感じないということはあるはずです。
それは自分自身が成長した結果ではないでしょうか?
目標や課題を達成していく(人間が成長していく)過程にストレスは必要なのです。
~人材紹介コンサルタント 中野康孝~



