●点と点をつなぐ話~スティーブ・ジョブズの卒業式スピーチから~
転職活動をなれている皆さんは、今まで自分が企業でどのようなことをやってきたのかを職務経歴書にまとめる作業で、まず苦労されると思います。(中には苦労されない方もいらっしゃるかもしれません。うらやましい限りです。)
この「職務経歴書作る」という作業がどれだけ大事なことかは、今までここでたくさん伝えてきたと思います。ここでは、職務経歴書を作成する際に振り返る、企業での自分の足跡だけではなく、「人生」という尺度での話をしたいと思います。
もうすぐ世の中は卒業シーズンですが、Mac, iPod, iPhoneを世に出した、アップルの創業者でもあり現CEOのスティーブ・ジョブズが2005年に行ったある卒業式でのスピーチから、ひとつのエピソードをご紹介したいと思います。
彼はこのスピーチの中で人生から得た3つのストーリーを紹介しています。そのひとつに、「点と点をつなぐ」というものがあります。
人生には、その時点でまるで役に立ちそうに思えないことが学生時代にも、仕事でも、プライベートでも、多々あります。ですが、後で振り返ってみると、その数々の「点」がかけがえのない経験となり、今の自分に至っている、という話です。スティーブは大学を中退した後に聴講生として学んだ「フォント」がアップルでのMacの開発に役立ったと言っています。世界中で最もすばらしいCEOのうちの一人であるスティーブもそうだったといいますが、先々のことまで考えて、今の「点」を作っていくことはなかなかできません。だからこそ、バラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない、私たちにできることは過去を振り返ってその点と点を繋げることだけだと、スティーブは言っています。
もちろん、希望した通りに「点」をつくり、今に至っている人もいるかもしれません。それは素晴らしいことだと思います。イメージ通りのキャリアを形成されていることでしょう。
しかし、中には過去、自分の希望している職種ではない職種に配置転換されたことのある方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その経験がどう今に生かされているのか、がここでいう「点と点をつなぐ」作業だと思います。
今、皆さんの立っていらっしゃる「転職」という岐路から過去を振り返って、数多ある「点」を振り返ってみてください。転職活動の中で、もしかしたら新たな線を引くことができる「点」になるかもしれません。
~人材紹介コンサルタント 石井 芳美~



