●女性が転職する理由とは・・・
現在、世の中は転職ブーム。日本企業の終身雇用、年功序列は次第に過去のものになりつつあり、転職することが特別なことではなくなってきています。
女性においても、例外はないようで、正社員でも派遣社員でも、新卒時からずっと同じ企業で働いているという人は少なく、途中で仕事を変えている人が多く見受けられます。
しかしながら、女性が転職を考える理由は、男性の転職理由とは少し傾向が違います。
もちろん、キャリアアップや、ステップアップを目指している方も多くいらっしゃいますが、良く聞かれるのは、「結婚後、あるいは子供ができても仕事が続けられる環境・職場を求めているから」ということを理由として挙げている方が予想外に多いのです。
以前の、「結婚したら仕事を辞めて家庭に入ることが当たり前」だった時代から、世間の考え方は大きく変わっているのですね。
確かに、結婚・子育てで全く働く社会から離れると、世間の日々移り変わる状況に疎くなり、服装や身なりにも気を遣わなくなったりすることがあるかもしれません。中には経済的な理由で、お仕事を続けたいと考える方もいると思いますが、女性の仕事に対する姿勢や士気が高くなっているのは事実です。
一方、それを受け入れる日本企業の実態はどうでしょうか?
労働基準法では、「出産前6週間の産前休暇と出産後8週間を産後休暇とし、出産直後から6週間は必ず休業しないといけない」とされています。また気になるこの期間中の賃金については、産前休暇と産後休暇中の給与の支払い義務はない、とされています。
そして、育児休暇においては、「子供が生まれてから1歳の誕生日を迎えるまで、男女関係なく休みを取ることができる」とされています。
日本の企業では、もちろん上記の法制度は最低限守っており、産休・育児休暇の実績があるところも増えてはきているようですが、まだまだ課題が多いようです。
男女雇用は均等なはずなのに、育児休暇制度を利用して実際に休暇を取っている男性は非常に少なく、男性はお休みが取りづらいというのが日本の企業の実態です。結果として、子育ては女性が中心、女性だけが育児休暇を主張する格好になっていて、環境的に取得が難しい企業に勤めている場合には、退職せざるを得ないことになっているのではないでしょうか。
確かに産休/育児休暇制度には課題が多い現状ではありますが、それを理由に働く側の主張をするばかりではいけません。融通か利くかどうかは、もちろん所属する組織規模にも大きく左右されますが、最後は人と人の問題です。辞められては困る、会社側が味方になっていろいろ配慮をしてくれるような人材、スキルを持った企業人になることが、まずは一番かと思います。
環境を変えることよりも、今いる場所で自身を磨くことが早道となる可能性があるかもしれません・・・ぜひ転職を実行する前に、今一度考えてみてください。
~人材紹介コンサルタント 内山智恵~



