●「自分はここで何を貢献できるかを考えよ」
唐突で申し訳ありません。あまりに有名なドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)の言葉です。新しい職場に赴任する時、どんな人でも期待と不安が入り混じった複雑な気持ちになるものです。実は私も、この4月に現在のABMへ転職してきました。転職活動の際、なにかしら自身の行動の軸になるような言葉がほしいと思い、選んだ言葉がこの言葉でした。あまり座右の銘とか持たない人間なのですが、この言葉は珍しくすっきりと心の中におさまりました。
求職者の方の中で、「こういうことがしたい」という話しかされず、「何が出来るか」という説明をされない方がいらっしゃいます。もちろん社会人経験のない新卒の方であればそれでも良いのでしょうが、中途採用のマーケットではそうはいきません。企業も何かを期待して採用するわけですので、その期待の内容と求職者のスペックが一致するかどうかが重要なファクターとなります。中途である以上、残念ながら熱意だけで評価されるポジションではないのです。
そしてもう1点、同じくらい大事なことは、逆に「何が出来ないか」を自覚しているかどうかです。誰しも、あまり積極的に向き合いたい内容ではないのですが、「出来ないこと」を認識し、それをどうカバーするのか考えることができる人ほど、希望する転職結果を手にしてらっしゃる気がします。「出来ないこと」を認識さえしていれば、意図的に避けて通ることも選択肢のひとつだと私は思います。
自身の「やりたいこと」「出来ること」「やりたくないこと」「出来ないこと」・・・この要素をしっかりと分析し、自己認識し、その上で「転職先で貢献できる事を冷静にイメージする」作業が、転職活動には必要不可欠だと私は思います。
~人材紹介コンサルタント 唐野 聡~



